ゴルフ4大メジャー大会、全米オープンを大特集。ゴルフニュースやランキング情報を紹介。

U.S. Open Championship 2019 June 10 Thu - 16 Sun

2019年6月10日-6月16日 ペブルビーチ・ゴルフリンクス(カリフォルニア)

Chris Trotman / 特派員 / Getty Images

History

歴史

青木功が語る、松山英樹の可能性とペブルビーチの攻略法

ペブルビーチ・ゴルフリンクス(Getty Images)

いよいよ現地時間13日(木)に開幕する「全米オープン」。今年の舞台はアメリカ屈指の名門ペブルビーチ・ゴルフリンクス。同コースで行われた82年大会に出場している青木功が、松山英樹の可能性とペブルビーチの攻略法について語った。


今年の舞台はペブルビーチ・ゴルフリンクスです。実はこのペブルビーチは、クラブオープンから今年でちょうど100年。まさに記念大会となるわけです。私も1982年に同地で行われた大会に出場していますが、はじめてペブルビーチを回ったのは、1970年代のいまでいうAT&Tペブルビーチ・プロアマです。

コースは100年前によくこれだけの素晴らしいコースを造ったなという伝統ある造り。100年経った今でも全米オープンを開催できるのは本当に素晴らしいことです。海岸沿いの絶壁の上に広がるコースは大変厳しいもので、風が吹く難条件といえるでしょう。

このコースは、風が出ると一変します。攻め方ももちろん変わってきて、バーディが取りやすいホールも変わってきますし、そういう変化に対応する精神力が試されます。今のゴルフは道具も進化していて、コースもそれに呼応して変わってきていますが、ペブルビーチの特長はそのままです。

ペブルビーチはグリーンに特長があります。小さく、セッティングの仕方によっては非常に硬くなります。攻めるのか、攻めないのか、その判断が難しくなるでしょう。今の選手はショット力にそこまで差はありませんから、グリーン上での勝負になってくる可能性が高いでしょう。

実はこのコースはマスターズに似ています。といっても形状ではなく、試合展開の話です。最終日なると、コースを得意としている相性のいい選手が上位に上がってくる。そういう選手が勝つことが多いといえるのではないでしょうか。そういう意味では、2000年大会で15打差をつけて圧勝したタイガー・ウッズや、先日の大会を含めてプロアマで5勝しているフィル・ミケルソンに注目してみたいと思います。とにかく、ここで勝ったことがある人が有利といえるのは間違いありません。

コースというのは、何も知らなければ怖いもの知らずで攻めることができるという一面も持っています。2010年大会では石川遼選手が予選ラウンドを終えて2位でした。決勝ラウンドでは崩れてしまいましたが、期待感を持ったのを覚えています。

絶好の位置で3日目、最終日を迎えると、どうしても意識してしまう。そうなってくると、技術もそうですが、いかに精神力がものをいうか。そういう点でも、やはりこのコースで経験を高め、優勝もしている選手が上位に来るのではないでしょうか。メジャーに名前を刻めるという考えが、選手を狂わせてしまうのも、またメジャーです。

ゴルフが変わってきているという話をしましたが、今のゴルフは体力勝負の面が強くあります。一流の選手はみな体力がありますので、いかに心を平常に保ち続けられるかがカギです。体力を維持するのも精神力。これがメジャーとなればなおさら。ゴルフの魔物に打ち勝つことができるかがメジャー制覇のポイントになるでしょう。

悲願のメジャーVへ 松山英樹のプレーに期待

ペブルビーチ・ゴルフリンクス(Getty Images)

ペブルビーチは非常に景観が美しいコースですが、多くの罠が仕掛けられています。距離は敷地の関係もあって、長くすることはできないでしょう。おそらく7000〜7100ヤードくらいでパー70ほどにセッティングをしてくるのではないでしょうか。

とはいっても、それだけでコースが短くなるわけではありません。例えばフェアウェイの傾斜でどちらかのサイドに球がこぼれるとしたら、そちらのラフを長く伸ばすといったセッティングにしてくるでしょう。そうなると、今度はティショットを刻まなければならず、ウェッジで打てる距離のショットが長い番手になり、硬いグリーンで止めなくてはいけません。

ゴルフは逆算のゲームです。これらの要素が入ってくると、パッティングがうまい選手が、より戦いやすくなります。パッティングが良ければ、「あの辺に乗せておけばいい」とムリな攻めをしなくなる。アプローチにもショットにもプレッシャーがかからなくなり、結果的に好スコアにつながるでしょう。

そのような変化をつけたセッティングで戦っていると、どうしてもマイナス面を考えてしまう。それに続くのは、ムリな攻め。ピンを狙うと今度は外してはいけないほうに外してしまう。いいときはバーディも出るけどボギー、ダブルボギーも出る。見ている方にとっては、変化のある試合になって面白いでしょう。

メジャー、特に全米オープンは「どこからでも攻めてこい!でも攻めすぎると痛い目にあうぞ!」と語りかけてくる。そういう誘惑に勝てるかどうかです。それでもペブルビーチというのはゴルフの難しさを考えさせられると同時に誘われるコース。面白い展開が待っているでしょう。

ウッズやミケルソンが有利という話をしましたが、松山英樹選手にも期待したい。ショットが良くなってきていると本人も言っていますし、ショートゲームはうまい。ショットは皆さんも知っているとおり、米ツアーでもトップです。そうなってくると、やっぱりパッティング次第ということになります。最近は打ち方を変えたりいろいろと試しているようですが、米ツアーで5勝している実績はだてではない。世界ランキングも2位までいった選手ですから、もっと自信をもてばいい。私がプレーしているときは、「オレが一番うまいんだ」と思ってプレーしていました。いつか勝ってやるぞという気持ちでいつもプレーしていた。自分のやっていることに自信があるからです。松山選手にもそういう風に思ってもらえればいいと思います。

ゴルフは難しく考えれば考えるほど思考能力も低下する。体力はみんなある。だからそんなことを考えずに、「オレはココまでやってきたんだ」というプラス思考を貫けばいい。それができる人間が勝つのではないでしょうか。行く、引く、行く、引くという戦略がメジャーには必要。それを判断するのは選手自身。悪い思考があると「攻めないといけない」と思ってしまう。なんとかしなければいけないと思えば思うほど「行く」部分ばかりになってしまい失敗する。あまり執着しすぎず、これまでやってきたことを信じれば、松山選手に十分チャンスがあるのは明白です。

過酷なセッティングと伝統あるペブルビーチでの全米オープン。どんなドラマが待っているのか今から楽しみです。

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