Streeter Lecka/Getty Images
クエール・ホロークラブ2014年「ウェルズファーゴ選手権」より(撮影:GettyImages)
8月10〜13日、2017年最後のメジャー「全米プロゴルフ選手権」が開催される。舞台となるのはノースカロライナ州にあるクエール・ホロークラブ。その歴史を調べてみると、タイガー・ウッズをはじめとするトッププレーヤーと不思議な縁があるコースだった。
クエール・ホローCといえば、まずは注目されるのが設計者だ。マスターズが開催されるオーガスタ・ナショナルGCだが、そのパー3コンテストで使用されるコースを設計したジョージ・コップの作品。ジョージア大で建築学を学び、その後、海軍に入隊したのが縁で基地内のゴルフ場を設計したのがキャリアの始まりで、コップの手により1961年、クエール・ホローCが誕生した。
その後、オーソドックスな設計の同Cは、1986年、アーノルド・パーマーによって池やバンカーを増やした戦略性の高いコースに変身。1997年、2003年にはトム・ファジオによる改修が行われ、ついにはメジャー開催にこぎつけた経緯がある。
そして、2017年の全米プロゴルフ選手権に向け、1年間コースをクローズして準備を整えてきた。主な改造は次のとおり。
・1番(パー4)は以前の1番(パー4)と2番(パー3)が合体
・2番(パー4)は以前の3番
・3番(パー4)は以前の4番
・4番(パー3)は以前の5番(パー5)から作られた。
・5番(パー4)は以前の5番(パー5)から変更
・全18ホールのグリーンが“チャンピオン・ウルトラワーフ・バミューダグラス”に変更
・アプローチエリア、ティグラウンド、カラーが4分の1インチカットのティフグランドに変更
・バンカーの砂がオーガスタ・ナショナルGCと同じものに変更
なお、2021年にはザ・プレジデンツカップが開催されることになっている。