ゴルフ4大メジャー大会、全米プロゴルフ選手権を大特集。ゴルフニュースやランキング情報を紹介。

US PGA Championship 2019 May 16 Thu - 19 Sun

2019年5月16日-5月19日 ベスページ・ブラックコース(ニューヨーク)

Gary Kellner/Getty Images

Player Column

選手コラム

マスターズ優勝の予兆はここにあった!? 18年最終日に見せたタイガーチャージを振り返る

2018年全米プロ最終日 タイガー・ウッズがギャラリーを魅了した

今年4月の「マスターズ」で11年ぶりのメジャー優勝を飾ったタイガー・ウッズ(米国)。“強いタイガー”の復活に全世界が沸いたが、実は前年の「全米プロゴルフ選手権」からメジャー制覇の予兆があったことを忘れてはならない。

全米プロは予選ラウンドこそくすぶったが、最終日に「64」をたたき出し、首位を走るブルックス・ケプカ(米国)に最後まで食らいついた。ホールアウト後には「なんといえばいいのか。ここまで戻せるとは考えていなかった。とてもうれしい」と手応え十分だった。そんなサンデーバックナインをもう一度振り返りたい。

前半を終了した時点で、ウッズはトップと2打差のトータル11アンダー。「とにかくバーディを取り続けるしかなかった」と後に語ったように、ここから4つのバーディを奪う猛追を見せたのだった。

出だしの10番をきっちり2オン2パットでパーセーブ。次の294ヤードの“チャンスホール”11番パー4はティショットでアイアンを選択。残り90ヤードのフェアウェイにつけるも、2打目を約8mと寄せられず。バーディパットは「イン・ザ・ホール」の声に乗りカップへ向かうもわずかに届かず。両手をヒザについて悔しがった。

12番ではちょっとしたアクシデント。フェアウェイから1.5mにつけたウッズに続き、同組のゲーリー・ウッドランド(米国)が放った球はピン直撃。そのまま落ちてカップに当たり、カップぎわが崩れたため修復作業。この間、「レッツゴータイガー」コールが響き渡った。そして10分ほど中断して迎えたパットを沈めてバーディ。近くで見ていたメディアも拳を握った。

13番パー3は、勢いそのままティショットを約3mにピタリ。先に打ったウッドランドのパットを参考にして放った球はそのままカップへ。連続バーディとなり、パターを持った左手を高々と上げて大歓声に応えた。

ウッズが猛追 一時は首位と1打差に迫る

首位に迫るウッズ メジャー優勝への期待は膨らんでいった

しかし、次の14番はアイアンで放ったティショットを右に曲げてラフへ。2打目はラフごと強引に打ったが、グリーンには届かず。さらに手前のフェアウェイからのアプローチを約4mと寄せられず。結局、このパーパットも決まらず14番グリーンにいた全員が頭を抱えた。

だが、切り替えが早いのがウッズの魅力だ。続く15番、フェアウェイからの残り164ヤードの2打目はピンにピタリ。だが、ウッズは“直接決めたかった”とばかりにクラブを地面にたたきつけ怒りを表した。このバーディで、すぐさまトータル13アンダーに戻す。この時点で首位を走るケプカとは1打差。ギャラリーの期待も高まる。

連続バーディの期待高まる16番パー3は、約6mのバーディパットを決められずパー。右手で“もうちょい”の仕草を見せる。残すはあと2ホールとなった。

次の17番はこの日16番目の難易度。優勝に向け絶対にバーディを獲りたいホールだったが、ドライバーで放ったティショットは大きく右へ。またしてもクラブを地面にたたきつけ激昂。そのティショットが行った先は、クリークすれすれの長い草が生い茂るハザード内のラフだった。次のショットではラフごと持って行ったが、結局フェアウェイに出すだけとなる。

残り234ヤードの3打目は絶対に寄せたいところだったが、グリーン左手前のバンカーへ。さらにこのバンカーショットを寄せられず2.7m残したが、このパーパットを沈めて望みをつなぐ。なお、このときの17番グリーン脇にはリーダーボードがあり、ケプカが16アンダーまで伸ばしたことが表示されていた。

2018年全米プロはケプカが勝利 ウッズは2打差の2位でフィニッシュ

同組のウッドランドとガッチリ握手をかわした

3打差で迎えた最終ホール。差はついたが、諦めないファンからは「レッツゴータイガー」の熱い声援が飛んだ。期待に応えるかのように、ティショットをフェアウェイに置くと、2打目はピン手前6mに。グリーンに上がってくるウッズに対して、またしても「レッツゴータイガー」コールがいたるところから起きた。そして大ギャラリーの「イン・ザ・ホール」の声援が乗り移った球はそのままカップへ。バーディで激動のサンデーバックナインを締めくくった。

その後はキャディとがっちり握手をした後、フィニッシュしたウッドランドと熱い握手で健闘をたたえ合った。その後、最初に右手、そして左手で脱帽してギャラリーからの声援に応えた。

この9ホールが、翌月に行われたツアー最終戦「ザ・プレーヤーズ選手権」で5年ぶりの復活優勝、さらに「マスターズ」でのメジャー優勝につながったことは想像に難くない。メジャータイトルを手に挑む今年の全米プロではどんなプレーを見せてくれるのだろうか。

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